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今回は温かいうどんとカップケーキを作りました。温かいうどんが食べたくて仕方がない！というＢさんの静かながら熱い思いからメニューが決まりました（うどんは前々回のブログで取り上げておりますので、今回はカップケーキの写真を載せております）

まずは火の扱い方の練習を兼ねたシンプルな素うどんです。ガスでお湯を沸かして麺を茹でて、それをお湯で溶かした市販のダシに入れて完成！慣れれば１０分もかからずにできるお手軽メニューなのにとっても美味しく仕上がりますね（私も昔から重宝してますｗ）。

実はＢさんも芸術肌な方で、それを発揮して写真のようなとっても可愛いカップケーキを作ってくれました！そのまま売りに出せそうなぐらい可愛い上に味も美味しくて、大成功の調理実習となりました。

実は初めてＡさんがカムシーンにいらっしゃった時から「殺風景な場所やなぁ…」と感じられたそうです（実際真っ白な壁紙と、たま～にドアの木材が目につくような程度の雰囲気でした…）。元々Ａさんは写真や絵の構図を考えるのがとても得意で、インテリアについて考えることが趣味ということもあり、「ここをこうすればもっと良くなるのに」と考えて下さっていたそうです。そしてＡさんから「小物とか額縁とか飾ったら雰囲気良くなりますよ」と提案して下さいました。

しかし私には小物をきれいに配置するようなセンスがまったく無いものでして…。そこでＡさんに協力していただくことになりました。Ａさんはカムシーンのお財布にも配慮してくれて、100均で様々なアイテムをそろえてくださいました。ほぼ１００均アイテムなのですが、Ａさんのおかげで、施設全体が明るく、そしてなんだか落ち着く雰囲気になりました。色々なところに手を入れてくれておりますので、もはや施設全体がＡさんの作品と言ってもいいほどです（笑）。

そしてこのコーディネートに取り組むＡさんもとっても活き活きとしていて、本当に楽しみながら取り組んでくれているのがよ～く分かりました。きっとこういったものを生きがいと言うのでしょうね。

レクの昼食は事前に決めており、利用者Ｂさんの希望が採用されることになりました。実はＢさんはこれまでの様々な経験から、普段はほとんど声や希望を出すことがありません。カムシーンではそんなＢさんに色んな希望を出してもらうことを目標の一つにしています。そんなＢさんから「温かいうどんとチョコアイスが食べたい」という希望を出していただくことができました。そこで海遊館の近くを探したところ、『築港麺工房』というお店があり、そちらへ行くことになりました。

さて、当日築港麺工房さんへ行くと、食券式だったのですが、なんと食券機にＢさんが毎週楽しみにしているＴＶ番組のステッカーが貼ってあり、Ｂさんのテンションが目に見えて変わりました。そんな嬉しい偶然があった上に、手打ちうどんもとても美味しくて大満足の昼食でした。そして帰り道のサービスエリアでアイスを食べ、Ｂさん大満足のレクとなりました。

カムシーンの管理者、升谷と申します。カムシーンでの出来事や利用者様のスゴイところなどをブログにしてご紹介いたします。

しかし書きたい出来事はたくさんたくさんあるのですが、全てを紹介するには私の文章作りが遅すぎまして…なので一つの出来事を何度かに分けてご紹介できればと思います。

今回参加してくださった利用者さんは２名で、その中のＡさんは以前から海遊館に行きたかったということで今回のレクの提案をしてくださいました。

実はＡさん、以前通っていたところで海遊館のレクを提案したそうなのですが、無事予定が決まってあとは待つだけとなったところで検査入院しなければならなくなってしまい、結局行けず仕舞いだったということでした。 そして今回、１５年越しでその念願が叶ったのです。 

こういった心残りを叶えていくのもカムシーンの大きな目的です。そして利用者さん当人だけでなく私たちスタッフもとても嬉しくなりました。